前回はコピーライティングで上達するために、
上手な人の真似をするのがまずは上達の第一歩ですが、
ただ真似するだけでは上達できないですよということを
お話ししました。

そして上達するためには「あるものを知る必要がある」と
いうところで終わりました。
今回はその「あるもの」についてお話ししようと思います。

かずはこの「あるもの」の大切さをスキーで学びました。
私は大学を卒業した後、スポーツ用品の販売店の会社に就職しました。
スキー用品も売っていましたし、店長がスキーのめっちゃ上手い人
でしたので私もスキーをするようになりました。

学生時代には年に数回スキーに行く程度でしたので、
それほど上手ではありませんでした。
でも就職してからは年に10から20回くらい行くように
なったのでそれなりに滑れるようになりました。

まあ学生の頃からスキーは好きでしたので結構のめり込みましたね。
でそのうちモーグルが好きになりました。
スキー場でまっすぐコブを降りていく連中を見て
「俺もあんなふうに滑ってみたい」
って思うようになったんです。
モーグルというのは大きなコブをまっすぐに降りていくやつです。
オリンピックでもやっていましたよね。

とはいうものの大きなコブをまっすぐに降りて行くのは
かなり難しいんです。難しいのは想像できますよね。
当然私もそう簡単にあのモーグル選手たちのようには
まっすぐ降りていくことはできませんでした。

スキー場やモーグルのビデオなどで上手い人の滑りを見ては
それをイメージして滑るんですが、なかなか思うように
上達できませんでした。

運動神経には自信がありましたので思うように上達できない
自分にイライラしました。

「なんで思うように上手くなれないんやろう」
「あいつらにできてなんで俺にできへんのやろう」

って思ってました。

そんな思いを抱きながらモーグルに励んでいたわけですが、
ある時1冊の本に出会います。
この本との出会いが私のモーグル技術に
大きな変化をもたらすことになるんです。

その本の名は

「モーグルテクニックバイブル」

この本は、その当時全日本チームのコーチをしていた方、
そしてモーグル界で有名であった
岩淵隆二氏をコーチしていた方が書いた本でした。

私は岩淵さんの滑りを見て感動していた一人でしたので、
これは買っとかなあかんやろってな感じで買いました。
本にしては結構高い本でしたが、躊躇はなかったです。

でこの本を読んでから少しずつですが、
自分が上達していくのを実感していくことが感じられるように
なってきたんです。

いい感じでコブをまっすぐ滑れるようになっていったんです。
不思議でした。それまでいろんなビデオを見たりして
イメージは作っていたんですが、全然ダメだったのに
その本を読んでから以降、自分がイメージする滑りが
できるようになってきたんです。

そうです。
私にとってモーグルで大切な「あるもの」を
知るためのきっかけになったのはこの

「モーグルテクニックバイブル」

だったんです。

それまで思うように上達できなかったかずが、
なぜこの本を読んでから上達できるようになったのか
お話ししていきます。

いったいこの本にはどんなことが書かれていたのか。
この本はテクニックバイブルと言う名の通り、
モーグルターンに関するテクニック解説がぎっしりでした。
写真を使ってとにかく理詰めでとことん解説されていました。

スキーはなぜ回転するのかから始まって、抜重の本質、コブの形の解説
からさらには難しい技術に関することまで
事細かく解説されていたんです。
まあ基本から応用までびっしりでした。

これを読んだことによって

「この動作にはこういう意味があるんだ」

ということがわかったんです。

これがわかることで後はそれをイメージしながら、
滑っていくとだんだん滑りがイメージに
近づいたということだったんです。
この本を読んだことによって私はやっとコブで上手く滑るための
「本質」を知ることができたんです。

このコブで滑るための「本質」をわからずに見よう見まねでやっても
上達は限られてしまうんです。

スキーをやる場合には、ターンはまずボーゲンから始めますが
これもなぜボーゲンなのか、ボーゲンの時に体を
曲がるほうの反対側に倒すのはなぜなのか?
こういったことをわかってやるのとわからずにやるのとでは
全然上達の速度が変わってくるんです。

ですから、私がもしこれからスキーを始める人に
スキーを教えるのであれば
まずはスキーの板の解説となぜターンが
できるのかという説明から始めますね。

スキーはどうすればターンするのかということ、
すなわちターンの「本質」を
知ってから練習すれば絶対早く上達できるからです。

私はこの
「モーグルテクニックバイブル」
に出会ったことでモーグルターンの「本質」を知ることができて、
モーグルが上達したんです。

上手い人の真似をすることは上達の第一歩であるんですが、
「本質」を知らずに真似をしても上達はなかなかできないんです。
伝わりましたでしょうか?

ゴルフなんかはこれが顕著にでますよね。
誰にも教わったことがない人が、
レッスンプロにちょっと見てもらっただけで
いままでさんざんスライスで悩んでたのが直ったみたいなことです。

コピーライティングも同じです。
真似をするのはいいことですが、「本質」を知らずにただ真似をしても
なかなか上達はできないんですよ。これは間違いないです。

ではコピーライティングの「本質」ってなんでしょうか?
次回、かずが思うコピーライティングの「本質」について
お話しします。